尖閣の漁船衝突のビデオをYoutubeで全篇観た。
観ての一番の感想は・・・「これは逮捕するのは当然だ。」ということだった。
明らかに、進路をこちらに突然向けて、船首からぶつけている。
しかも、ご丁寧に2つの船にそれぞれ一度ずつ2度も。
アメリカのドキュメンタリーもの番組でよくやっている警察と犯罪者の車のカーチェイスと同じ。逃げながら、バカバカぶつけてきてまた逃げる。これ捕まえるのは当然。
で、次に湧きあがってくる感想は・・・「なぜ、これを最初から公表しなかったのか。」
中国から脅された? 人質の命とバーターだった?? カード(切り札)として取っておきたかった? ???
でも、カードは切るべき時に切らないと、有効なカードではなくなる。カードの使い方も知らないままに、カードを温存させたつもりが窮地に陥ってしまったのではないか。
とにかく一国民としては謎でしかない。
そして、まさに「百聞は一見に如かず」・・・事実を最も雄弁に語るこの衝突の映像を、現政権は、一部の国会議員に少しだけ見せたことで幕引きにしようとしていた。
こんな顛末で事実はお蔵入りになってしまうのか。。。
一国民としても納得いかない。いわんや海上保安官の諸君の気持ちになってみたらどうなのか...
彼ら海保の保安官の苦しい気持ちが想像できる気がする。
海上保安部の船は、いってみれば湾岸警備船・・・その気になればいくらでも実力行使できるのに、こちらは何もできず、カメラで撮影し監視することしかできない。
そういった状況にひたすら耐えて仕事をしているのに、彼らは体当たりを2度もしかけてくるという完全になめた行動に出た。
ひとつ間違えれば、死傷者もでかねない行為。
繰り返すが、彼ら現場の海上保安官は、ギリギリのところで国の領海を守る仕事を日夜しながら、いざとなると国のリーダーから梯子を外されるという辛酸をおそらくは何度も味わってきた。
普通の国民でも今回のことは屈辱を感じていたのだ。
彼ら保安官の悔しさ・やるせなさは如何ばかりだったのだろうか。
今度また同じような状況になったら、中国漁船にニヤニヤしながらぶつけられることにひたすら耐えなければならないのだろうか。。。
・・・話を少し変えよう・・・
現政権(だけではなく残念ながら野党の政治家までも)は、今回のビデオ流出騒動についても、「真実が明らかになってしまったので、それを踏まえて中国とどう交渉していくか」ではなく、「中国のご機嫌を損ねないように、犯人探しをして言い訳を作ろうとしている」ように私の眼には映る。
また、操作されているのかは知らないが、一部のマスコミは、今回の事件の争点を「情報管理の問題」にしようとしているようにも見える。
おそらくは、海上保安庁(又は検察庁?どちらでもいいですが・・・)を生贄として、この情報管理が徹底されていないことこそが一番の問題なのだと論点をずらし、この海保を見せしめに懲らしめることによって、「今回ビデオを見せてしまったのは、私ども菅政権ではないのです。海上保安庁(又は検察庁?)こそが悪いのでございます。どうかお気を悪くなさいませんように(中国様)」と逃げを打とうとしているとしか私には見えないのだが。。。
日本の海を守っている者たちを、後ろから切るようなことを為政者がするから、逆に後ろから切り返されるんだって。。。多分。。。
信用されない政権が、官組織と色んなところでハレーションを起こし、やはりガバナンスできなくて、日本政府という組織が体をなさなくなっているんじゃないか。。。
政権の判断能力・行為能力、信頼に足るのか・・・これこそが問題。
映像を流出させた犯人を捜し出して厳罰に処しても、やはりこの政権は国民からも官組織からも信用を得ることはできないんじゃないか。
最後に悲しい想定を一つ。
仮にこの調子でなめられ続けて、ついには、この海域が中国の手に渡ってしまったとしよう。同じ状況で、中国の警備船に日本の漁船が体当たりしたらどうなるか。。。聞くまでもない・・・機関銃や砲撃などですぐに銃撃あるいは撃沈させられてしまうだろうな。
そのときになって、我々は、あの逆の立場のときは逮捕にとどめてあげたのに・・・と悲しくいじけるしかないということになるのだろうか。。。
単に戦争になりそうなのを恐れるのではなくて、言うべきときは毅然とものを言う国でありながら、最大限の力を使って、それでも戦争にはならないように交渉していく。それこそが国のありようであり、某官○長官のように「昔から属国だった。」と言い切ってしまうのであれば、何のために政治家をされているのだろうか・・・
竜馬伝でも観て下さい。。。政治家の皆さま。
(おまけ)
なぜこのタイミングでの映像流出なのか?について...
TVなどによると、最初にYoutubeにこの衝突の時の映像がアップロードされ観れるようになったのが、11/4の21:00くらいだったとか。
これは、全くの私の勝手な推測なのですが、この日の19:30からNHK総合チャンネルのクローズアップ現代という番組で、「Wikileaks」(ウィキリークス)という「匿名による政府や、企業、宗教に関わる機密情報を公開する海外のウェブサイト」のことが紹介されていました。尖閣の映像を世に出した人は、当初これを出すか出すまいか悩んでいたところに、たまたまこの「Wikileaks」の紹介番組を見て(ある種、職を賭して)やはり公開しようと決意し準備を行った結果の21:00くらいのアップになったのではないか・・・などと思ってしまいました。
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